就職活動や進路を決める大事な時期。
尊敬する恩師や憧れの業界の先輩に相談したら、思いがけず厳しい言葉をかけられた経験、ありませんか?
「君がその道に進むのは、なんだかもったいないな」
「大きな組織に入ったら、君らしさがなくなっちゃうんじゃないか?」
ドキッとしますよね。自分の選択は間違っていたのかも…と、急に不安になったり。その気持ち、すごくよくわかります。
でも、ちょっと待ってください。
その言葉、もしかしたらあなたの才能を誰よりも信じているからこその、最高の「期待」が込められたエールなのかもしれません。
今日は、そんな心に刺さった言葉を、未来へ進むためのポジティブな力に変える方法を一緒に考えてみましょう。
なぜ、あの人は厳しい言葉をかけたんだろう?
まず、その言葉の裏にある「想い」を想像してみましょう。
きっと、その先輩は個人の才能やユニークなアイデアを何よりも大切にしている方なのでしょう。ご自身も、そうやって道を切り拓いてきたのかもしれません。
その価値観から見れば、チームで動き、様々なルールの中で仕事を進める大きな組織のスタイルは、個性が埋もれてしまう「もったいない」場所に映るのかもしれません。
でも、一番の理由はきっと、あなたへの大きな期待です。
あなたのセンスや情熱を知っているからこそ、「安定した道に収まってほしくない」「もっと世界を驚かせるような、君だけの何かを追求してほしい」という、不器用だけど熱いメッセージ。いわば「愛のムチ」なんです。
視点1:「できること」のスケールを、自分で大きくしてみよう
先輩の言う「自分らしさ」や「デザイン」は、個人の表現を指しているかもしれません。でも、大きな組織だからこそ挑戦できる、もっとスケールの大きな「自分らしさ」だってあります。
- 社会の仕組みをデザインする:
駅や空港、街のシンボルになるような建物、たくさんの人が集まる空間。多くの人の毎日を支え、未来の景色をつくる仕事。これって、個人ではなかなかできない、めちゃくちゃスケールの大きな挑戦だと思いませんか? - 最高のチームをデザインする:
様々な分野のプロフェッショナルたちと協力し、一つのゴールに向かう。みんなの力を引き出して、1+1を10にも100にもしていく。この「チームをまとめる力」も、素晴らしいクリエイティビティです。 - 難しいパズルを解くようにデザインする:
複雑な条件やルールの中で、誰も思いつかなかったような最高の答えを見つけ出す。これもまた、知性とセンスが問われるクリエイティブな仕事です。
「個性を表現すること」だけがゴールじゃない。「社会の課題を解決すること」へと、あなたの目指すステージを広げてみるチャンスです。
視点2:大きな組織は、最強の「修行の場」だと考える
将来、どんな道に進むとしても、大きな組織で得られる経験は、あなたを強くしてくれる最高の武器になります。
- プロとしての「総合力」が身につく:
仕事の全体像を学び、幅広い知識とスキルを体系的に学べます。この経験は、将来どんな場所で働くことになっても、あなたを支える揺るぎない土台になります。 - 社会への「影響力」を実感できる:
自分の関わった仕事が、世の中の役に立っていることを肌で感じられる。これは、何にも代えがたいモチベーションになります。 - 「最先端の武器」が手に入る:
個人ではなかなか触れることができない最新の技術やツールを、当たり前に使いこなせるようになる絶好の機会です。
視点3:その言葉を「お守り」にして、心にしまっておこう
先輩からの厳しい言葉は、手帳の片隅にでもメモしておいて、時々思い出したい「忘れられないエール」として大切にしましょう。
仕事に慣れてきた頃、少し情熱を忘れかけた時に、ふとその言葉を思い出してみてください。
「自分はただの歯車になっていないか?」
「本当にやりたかったことは何だっけ?」
その言葉は、組織の論理に流されず、あなたらしさを保つための「人生の羅針盤」になってくれるはずです。
「大きな舞台を使いこなして、いつかあの先輩を驚かせてやる!」そんな野心に火をつける、最高の燃料にしましょう。
最後に
大切なのは、「どこで働くか」よりも「そこで何を目指すか」です。
大きな組織を選ぶことは、何かを「捨てる」ことではありません。むしろ、新しい可能性やスケールの大きな挑戦を「手に入れる」ための、賢明で戦略的な一歩です。
先輩からの厳しい言葉は、あなたの背中を力強く押してくれるエールです。
そのエールを胸に、自信を持って、あなただけの道を切り拓いていってください。応援しています!