会社の飲み会、正直しんどい…でも、全部が悪ってわけでもない? “良い飲み会”と“悪い飲み会”を考えてみた

会社のグループチャットに流れてくる「飲み会開催のお知らせ」。
これを見て、「やったー!」と素直に喜べる人もいれば、「うわ、どうしよう…」と、そっとスマホを閉じてしまう人もいるのではないでしょうか。

「断ったら角が立つかな…」
「せっかく仕事が終わったのに、なんでプライベートな時間まで…」
「お金もかかるし、正直、家でゆっくりしたい…」

そんなふうに、飲み会に対してモヤモヤした気持ちを抱えているあなたへ。その気持ち、決してワガママなんかじゃありません。

この記事では、なぜ私たちが飲み会をしんどいと感じるのか、そして、もしかしたらあるかもしれない「良い飲み会」の可能性について、一緒に考えてみたいと思います。

目次

Part 1:なんで「会社の飲み会」って、こんなにしんどいの?

多くの人が飲み会に感じる“しんどさ”の正体。それは、目には見えない「圧力」のせいかもしれません。

  • “自由参加”という名の強制力
    「来たい人だけでいいよ!」と言われても、実際に行かないと「付き合い悪いな」なんて思われそうで、怖くて断れない。この「行かないとマズいかも…」と思わせる無言の圧力が、一番ツラいんですよね。
  • 楽しそうなフリをする「感情のサービス残業」
    本当は疲れていても、上司の話に笑顔で相槌を打ったり、興味のない話題に「すごいですね!」と合わせたり…。自分の感情を押し殺して場を盛り上げるのって、実はものすごいエネルギーを使います。これって、お給料の出ない「感情のサービス残業」みたいなものかもしれません。
  • 誰かがいない場所で始まる「悪口大会」
    特にイヤなのが、その場にいない人の悪口やウワサ話で盛り上がるタイプの飲み会。誰かを仲間外れにすることで一体感を作るようなコミュニケーションは、聞いていて気持ちの良いものではありませんよね。
  • そもそも、みんな事情が違うのに…
    子育てや介護で早く帰りたい人、お酒が苦手な人、次の日朝早い人、シンプルにお金を使いたくない人。みんなそれぞれ事情があるのに、「飲み会に来るのが当たり前」という文化そのものが、多くの人にとって負担になっているのです。

こうして見ると、「飲み会がイヤ」というより、「参加を強制される空気や、誰かを傷つけるような飲み会がイヤ」というのが、私たちの本音なのかもしれません。

Part 2:でも、ちょっと待って。「行ってよかったな」って飲み会、ありませんでしたか?

ここまで飲み会のネガティブな面を見てきましたが、あなたの経験の中で、「あれ、今日の飲み会は意外と楽しかったな」と思えた瞬間は、一度もありませんでしたか?

例えば、こんな瞬間です。

  • 普段は怖いと思っていた上司の、意外な趣味の話が聞けて、少し親近感が湧いたとき。
  • 他部署の人と話が弾んで、仕事のヒントや面白いアイデアがもらえたとき。
  • 大きなプロジェクトが終わった後、チームのみんなで「お疲れ様!」と労い合って、「このチームでよかった」と心から思えたとき。

会議室の机を挟んだ「役割」だけの関係から一歩踏み出して、お互いの「人となり」に触れられたとき。そんな瞬間には、オンラインのやりとりだけでは得られない、温かい繋がりが生まれることもあります。

強制や忖度がなく、お互いを尊重できる場であれば、飲み会もチームの潤滑油になったり、新しいアイデアが生まれる「交差点」になったりする可能性を秘めているのです。

結論:問題なのは「飲み会」じゃなくて、その「やり方」と「文化」だった!

つまり、私たちが向き合うべきなのは、「飲み会=悪」と決めつけることではなく、“悪い飲み会”をなくし、“良い飲み会”をどう作っていくか、ということなのかもしれません。

あなたの職場の飲み会は、どちらに近いですか?

【要注意!“悪い飲み会”チェックリスト】

☐ 断ると、あとで何か言われそうな空気になる
☐ 上司や一部の声が大きい人ばかりが話している
☐ お酒を飲めない人、あまり飲まない人への配慮がない
☐ 誰かの悪口や陰口で盛り上がるのが定番
☐ 「二次会行くぞ!」と、帰りたい人が帰れない雰囲気

【こんな飲み会なら嬉しい!“良い飲み会”のカタチ】

◎ 本当に自由参加! 来ない人がいても誰も気にしない文化がある
◎ ランチ会やカフェタイムなど、お酒以外の選択肢も用意されている
◎ 「お先に失礼します!」が、気兼ねなく言える
◎ 参加した人が「明日からまた頑張ろう」と、少しでも前向きな気持ちになれる

最後に:あなたの「気持ち」を、もっと大切にしていい

もしあなたが「飲み会、行きたくないな」と感じているなら、それはあなたの心が発している正直なサインです。無理して参加して心をすり減らす必要はありません。

そして、もしあなたが飲み会を企画する立場なら、少しだけ想像力を働かせてみませんか?
「この時間帯で、みんな来やすいかな?」
「お酒が飲めない人も楽しめるメニューはあるかな?」
「参加しない選択をしても、誰も気まずくならないかな?」

そんな小さな配慮の積み重ねが、職場のコミュニケーションをより風通しの良い、健全なものに変えていくはずです。

「飲み会」という文化と、無理なく、気持ちよく付き合っていく。そんな新しい時代の働き方を、私たち自身の手で作っていきませんか。

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