突然ですが、あなたは自分のことを、ちょっぴり「見くびって」いませんか?
「いやいや、そんなつもりはないよ」と思うかもしれません。でも、
- 会議で「何か意見は?」と聞かれても、「もっとすごい人がいるし…」と黙ってしまう。
- 新しい服を買うとき、「私には派手すぎるかな…」と無難な色を選んでしまう。
- 誰かに褒められても、「いえいえ、そんなことないです!」と全力で否定してしまう。
もし、一つでも「あるある!」と思ったら、今日の話はきっとあなたの心に響くはずです。
心に響いた、ある一節
先日、オリソン・マーデンという作家の『人生を最大限に生きる』 (Amazon) という本をdiscover ココロswitchのメルマガvol83で紹介しており、次の一節に出会いました。
自分を見くびらない
自分を見くびる習慣は、自信をなくす原因になる。そういう人はいつも遠慮がちに振る舞い、人目につかないように身を隠す。
本人は謙虚さの証しだと思っているかもしれないが、それは卑屈で弱気な態度であり、おそらく誰からも好まれない。人びとは自信たっぷりに振る舞う人を本能的に好むものだ。
ただし、自信たっぷりに振る舞うことと傲慢に振る舞うことはまったく違う。
自信とは自分に対する健全な信念のことであり、傲慢さとは安っぽい虚栄心やつまらないプライドのなせるわざである。(オリソン・マーデン著 弓場隆 訳)p.41より
これを読んだとき、なんだか胸のつかえが取れるような気がしませんでしたか?
私たちは「謙虚でいること」を美徳だと教わってきました。それはもちろん、とても大切なことです。でも、いつの間にか「謙虚さ」と「自分を卑下すること」を混同してしまっているのかもしれません。
遠慮して、自分を隠して、チャンスを逃す。それは謙虚さではなく、ただの「弱気な態度」。そして、マーデン氏が言うように、周りの人は自信に満ちた人に自然と惹かれるものなんです。
「自信」と「傲慢」は似ているようで、全然違う
「でも、自信満々に見えて『あの人、偉そう』って思われたらどうしよう…」
そう思いますよね。わかります。ここが一番難しいところ。
でも、マーデン氏の言葉がスッキリ解決してくれます。
- 自信:自分を信じる「健全な信念」。「私ならできる」「私は価値がある」と、自分の内側から湧き出るエネルギー。
- 傲慢:他人を見下す「安っぽい虚栄心」。「私ってすごいでしょ?」と、他人からの評価を求める外向きのハリボテ。
つまり、自信のベクトルは自分に向いていて、傲慢のベクトルは他人に向いているんです。
誰かと比べて「自分は上だ」と思う必要なんて全くありません。ただ、静かに「うん、私、大丈夫」と自分を信じてあげること。それが本当の自信なんです。
今日からできる!「自分を見くびらない」ための3つの習慣
では、どうすれば自分を見くびるクセをやめられるのでしょうか?
いきなり大きなことをする必要はありません。小さな習慣から始めてみましょう。
1. 「できたこと日記」をつけてみる
夜寝る前に、今日一日で「できたこと」を3つだけ書き出してみませんか?
「朝、ちゃんと起きられた」「苦手な上司に挨拶できた」「美味しいコーヒーを淹れられた」…どんなに些細なことでもOK!
自分がいかに毎日頑張っているか、ちゃんと「できている」かに気づくことができます。これは、自分への信頼を育む最高のトレーニングです。
2. 小さな「YES」を言ってみる
誰かに「これ、お願いできる?」と頼まれたとき、いつもなら「私で大丈夫かな…」と迷ってしまう場面で、思い切って「はい、やってみます!」と言ってみましょう。
もちろん、無理なことまで引き受ける必要はありません。でも、「ちょっと背伸びすればできそう」なことなら、ぜひ挑戦してみてください。小さな成功体験が、大きな自信のタネになります。
3. 褒められたら「ありがとう」と微笑んでみる
誰かに褒められたとき、「そんなことないです!」と否定するのをやめて、ニッコリ笑って「ありがとうございます!」と受け取ってみましょう。
最初は照れくさいかもしれません。でも、相手はあなたの素敵なところを見つけて伝えてくれているのです。その好意を素直に受け取ることは、自分を大切にすることにつながります。
最後に
「自分を見くびらない」というのは、自分を過大評価することではありません。ありのままの自分を、ちゃんと認めてあげることです。
あなたは、あなたが思っている以上に、強くて、素敵で、可能性に満ちています。
そのことに気づいて、ほんの少しだけ胸を張って歩いてみませんか?
きっと、見える景色が少しずつ変わってくるはずです。
応援しています!
