なぜか話が噛み合わない…その原因は「共感のすれ違い」かも?

「ねぇ、聞いて!今日、仕事でミスしちゃって…」
「そっか。じゃあ次からこうすればいいんじゃない?」
「(…いや、アドバイスが欲しいわけじゃないんだけどな…)」

こんな会話、経験ありませんか?
良かれと思って言った一言が、なぜか相手を不機嫌にさせてしまったり、「ただ話を聞いてほしかっただけなのに…」と、悲しくなったり。

こうしたコミュニケーションのすれ違い。「あの人は人の気持ちがわからない」「この人は感情的すぎる」なんて言われがちですが、実はそんな単純な話じゃないんです。

本当の原因は、人によって得意な「共感」の種類がちょっと違うことにあるのかもしれません。
今日はその謎を解き明かし、「なんでわかってくれないの!」を「なるほど、そういうことか!」に変えるヒントをお届けします♪


目次

実は「共感」には2種類あった!

ひとくちに「共感」と言っても、実は2つのタイプがあるんです。あなたはどちらのタイプを使いがちですか?

1. 気持ちの共感(心で感じる共感)

相手の気持ちが自分に乗り移ったみたいに、一緒に喜んだり、悲しんだりする共感のこと。
友達が泣いていたら、もらい泣きしちゃう…というのは、まさにこの「気持ちの共感」です。感情をシェアして「わかるよ~!」と心を寄り添わせるタイプですね。

2. 頭の共感(頭で考える共感)

相手が「なぜそう感じているのか」「どんな状況に置かれているのか」を冷静に理解しようとする共感です。
相手の感情に流されず、「なるほど、それで困っているんだな。じゃあ、どうしたら助けられるかな?」と問題解決の方法を考えるタイプです。

【例】友達が「財布を落としちゃった…」と落ち込んでいる時

  • 気持ちの共感:「えーっ、ショックだね!大丈夫!?すごく不安だよね…」と一緒に心を痛める。
  • 頭の共感:「いつどこで落としたか覚えてる?まずカード会社に連絡した方がいいよ」と具体的な解決策を考える。

どちらが良い・悪いというわけではなく、どちらも相手を思う大切な「共感」なんです。


人によって得意な共感がちょっと違う?

ここからが本題です。
実は、人によってこの2つの共感のどちらを使いがちなのか、少し傾向が違うことがあります。

「気持ちの共感」を大切にする傾向

相手の気持ちを敏感に察知して、共有することを大切にするタイプの人は、悩みを打ち明ける時、「このモヤモヤした気持ちを分かってほしい」「『大変だったね』って言ってほしい」という、「気持ちの共感」を求めていることが多いです。
問題が解決するかどうかより、まずは自分の気持ちに寄り添ってもらうことで、安心したいんですね。

「頭の共感」で助けようとする傾向

一方、「相手が何に困っているのか」を理解し、その問題を解決してあげることで助けようとするタイプの人もいます。
これは決して冷たいわけではなく、その人なりの優しさであり、思いやりの表現なんです!
「困っているなら、なんとかしてあげなきゃ!」という気持ちから、具体的なアドバイスや解決策を一生懸命考えます。これが、「頭の共感」をフル活用したサポートの形なのです。


すれ違いは「思いやりの翻訳ミス」だった!

もうお分かりですよね?
コミュニケーションのすれ違いは、「共感力がない」からではなく、お互いの「思いやりの表現方法」が違うことで起こる、翻訳ミスのようなものだったんです。

  • 気持ちを分かってほしい人:「この気持ちを共有したいな(気持ちの共感プリーズ!)」
    → そこに相手から「こうすればいいよ(解決策)」が届くと…
    → 「話の腰を折られた!私の気持ち、どうでもいいんだ…」と誤解。
  • 助けてあげたい人:「大変そうだ、力になりたい!(頭の共感、発動!)」
    → 善意100%で「解決策」をプレゼントすると…
    → 「なぜか不機嫌になられた…どうして!?」と混乱。

お互い、相手のためを思っているのに、切ないですよね…!


これで解決!すれ違いをなくす「魔法の言葉」

でも、この仕組みが分かればもう大丈夫。お互いにちょっとした工夫をするだけで、コミュニケーションは驚くほどスムーズになります。

【相談する側の人へ】話す前に「トリセツ」を伝えよう!

相手に話を聞いてもらう時は、最初に「魔法の言葉」であなたの「トリセツ(取扱説明書)」を伝えてみましょう。

  • 「ごめん、ただの愚痴なんだけど、うんうんって聞いてくれるだけで嬉しいな!」
  • 「アドバイスが欲しくなったら、自分から『どう思う?』って聞くね!」

こう言ってもらえると、相手は「OK!今は『聞くモード』に徹すればいいんだな」と安心できます。ゴールが明確になることで、相手も最高の聞き役になってくれますよ。

【相談に乗る側の人へ】アドバイスの前に「ワンクッション」を!

誰かから悩みを相談されたら、すぐに解決策を提示する前に、まずこの「魔法の言葉」を言ってみてください。

  • 「そっか、それは大変だったね」
  • 「うんうん、なるほどね」

たったこれだけです!
このワンクッションで、相手は「私の気持ちを受け止めてくれた!」と安心します。まず「気持ちの共感」で心を満たしてあげれば、その後のあなたのアドバイスも「私のために考えてくれたんだな」と素直に聞けるようになるかもしれません。


まとめ:違いはダメなことじゃない!

人による共感の仕方の違いは、どちらが優れているという話ではありません。
ただ、得意な表現方法が違うだけ。

お互いの「当たり前」が、相手にとっては「当たり前じゃない」ことを知るだけで、相手の言動が「なるほど、そういう優しさの表現なんだな」と理解できるようになります。

違いを責めるのではなく、お互いの「得意技」を認め合って、協力し合えたら素敵ですよね。
今日からぜひ、「魔法の言葉」を試してみてください。きっと、あなたの人間関係がもっと温かく、楽しいものになりますよ♪

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