先の段落で紹介した、「三層深掘り思考法」で、方法論・メタ方法論・メタメタ方法論の三層を意識したビジネス計画立案用のチェックリスト例です。
新規プロジェクトや事業計画の立案時など、実際の会議やワークショップで使える形です。
目次
三層チェックリスト:ビジネス計画立案用
【1. 方法論レベル】計画の「型」や「手法」選び
- [ ] 目的や課題に合った方法論(例:PDCA (Wikipedia) 、OKR (Wikipedia) 、アジャイル (Wikipedia) 、SWOT分析 (Wikipedia) など)を選んでいるか?
- [ ] 選んだ方法論の手順やフレームワークを正しく理解しているか?
- [ ] 必要な情報やリソース(データ、人材、ツール)は揃っているか?
- [ ] 目標やKPIは具体的・測定可能になっているか?
- [ ] 計画の進捗や成果を定期的に評価・見直す仕組みがあるか?
【2. メタ方法論レベル】方法論の選択・組み合わせ・運用の見直し
- [ ] なぜその方法論を選んだのか、理由を説明できるか?
- [ ] 他の方法論やアプローチと組み合わせる余地はないか?
- [ ] プロジェクトのフェーズや状況に応じて、方法論を切り替えるタイミングを決めているか?
- [ ] チームや関係者のスキル・文化・価値観を考慮した方法論選択になっているか?
- [ ] 方法論自体の有効性や適合性を定期的に振り返る仕組みがあるか?
【3. メタメタ方法論レベル】「前提」や「枠組み」を点検
- [ ] 「なぜこの方法論や選択基準を使っているのか?」を問い直したか?
- [ ] 過去の成功体験や業界常識にとらわれていないか?
- [ ] チームや自分たちの価値観・バイアスが方法論選択に影響していないか?
- [ ] 「計画を立てること自体が本当に必要か?」と根本的に問い直したか?
- [ ] 直感や即興性、無方法的なアプローチも選択肢として検討したか?
- [ ] 外部の視点や異分野の知見を取り入れる工夫をしたか?
【運用のヒント】
- 各レベルのチェック項目を、計画立案の初期・中間・終了時にチームで確認する
- チェックリストを使った振り返りミーティングを定期的に実施する
- 「該当しない」「分からない」項目があれば、なぜかを話し合い、必要なら計画や方法論を修正する
このチェックリストを使うことで、計画の「型」だけでなく、その選び方や前提まで多面的に点検でき、本質的な計画立案を手助けします。