人はひとりでは生きていけません。でも、誰かとつながることで「パワーアップ」する時もあれば、逆に「足取りが重くなる」時もありますよね。
この違いはどこから来るのでしょうか?
今回は、難しい理論抜きで、「自分を強くしてくれるつながり」の作り方を具体的に考えてみます。
1. つながることで「強く」なる時
――「1+1」が「5」にも「10」にもなる関係
誰かと組むことで、自分ひとりでは絶対に行けない場所へ行けることがあります。
「デコ」と「ボコ」が噛み合う
たとえば、あなたは「新しいアイデアを出すのは得意だけど、事務作業は苦手」だとします。そこで「コツコツ進めるのが得意な人」とつながれば、苦手なことに時間を使わず、得意なことに集中できます。
(具体例) 企画担当と事務のプロが組むことで、プロジェクトが爆速で進むような状態です。
「失敗しても大丈夫」という安心感
「もし転んでも、あいつが助けてくれる」と思える相手がいると、人は思い切った挑戦ができます。
(具体例) 厳しいプレゼンの前に「最悪、俺がフォローするから思い切りやってこい」と言ってくれる上司や仲間がいる。その一言で、120%の実力が出せたりします。
「外の空気」を運んできてくれる
ずっと同じ場所にいると、考えが凝り固まってしまいます。自分とは違う仕事や趣味を持つ人と話すと、ハッとするヒントをもらえることがあります。
(具体例) 仕事で行き詰まっている時、全く違う業界の友人と飲んでいて「それって、うちの業界だとこう解決するよ」と言われ、視界がパッと開けるような瞬間です。
2. つながることで「弱く」なる時
――知らず知らずのうちに「ブレーキ」をかけている関係
逆に、つながりが強すぎて、自分の自由や力を奪ってしまうこともあります。
「あの人がいないと決めてはいけない」という依存
何をするにも誰かのお伺いを立てないと動けない。これでは、自分の「決める力」がどんどん衰えてしまいます。
(具体例) 会議でいつも「部長はどう思いますか?」と先に聞いてしまい、自分の意見を飲み込んでしまう癖がついている状態です。
「空気を読む」ことに全力を出してしまう
「みんなと違うことを言って浮きたくない」という気持ちが強すぎると、新しいチャレンジができなくなります。
(具体例) 飲み会の店選びから仕事の進め方まで、「波風を立てないこと」がゴールになってしまい、本当にやりたいことが後回しになる。
「不満のバケツ」になってしまう
愚痴や否定的な言葉ばかりの人と一緒にいると、自分のエネルギーも吸い取られてしまいます。
(具体例) お昼休みにいつも誰かの悪口を聞かされる。せっかく午後から頑張ろうと思っていたのに、なんだかどっと疲れてやる気がなくなる……。
3. 「良いつながり」を育てるための3つのヒント
では、自分を強くしてくれる関係を作るにはどうすればいいのでしょうか。
① 「近すぎず、遠すぎず」の距離感
仲が良いからといって、常に一緒にいなければいけないわけではありません。
(イメージ) 建物でいえば、柱と柱の間に適度な「隙間」があるからこそ、地震の揺れを逃がせるようなものです。お互いが自立しているからこそ、いざという時に支え合えます。
② 「お返し」を先に考える
「何かを教えてもらおう」「助けてもらおう」とばかり考えると、関係はギクシャクします。
「自分なら、この人にどんな情報や元気をあげられるかな?」と先に考えて動く人の周りには、自然といい人が集まってきます。
③ たまに「窓」を開けて空気を入れ替える
いつものメンバー、いつもの場所は居心地が良いですが、たまには違う世界の人と会ってみましょう。
(具体例) 違う部署の人とランチをしたり、趣味の集まりに顔を出してみる。新しい「窓」を作ることで、自分の中に新しい風が吹き込み、しなやかな強さが生まれます。
まとめ:そのつながりは、あなたを「自由」にしていますか?
つながりには、「あなたを縛る鎖」になるものと、「あなたを遠くへ運ぶ帆」になるものの2種類があります。
もし、今の人間関係で「なんだか重いな」と感じているなら、少しだけ距離を置いてみてもいいかもしれません。
「この人といる時の自分は、好きになれるだろうか?」
そう自分に問いかけてみてください。
お互いを尊重し、高め合える関係。そんな「心地よい線」を、少しずつ引いていけたらいいですね。